帰宅したら彼女がドールになってました


小さな町にある木造アパートの階段を上り、渡されてた合い鍵でドアを開けると彼女がいつも着てるルームワンピースが面前に落ちてて拾い上げると中身がない連絡ツールで人形サイズになったとか言ってたけど半分ドッキリじゃないかと疑ってたが現実の話?とか思い彼女を探すと元々買い集めてるのを見てた人形の服を着た艶やかな黒髪の美女ドールがいた。それが彼女だった。「薬研、お帰り。調べ物してたぁ。」「・・・冗談じゃない?」

「正真正銘ギネス記録の保有が可能になった貴方の彼女様、芳乃だぞー。」

「何がどうしてそうなった」

「解らん、起きたらこのサイズになってて一人苦労してた。それこそ奇跡の魔法もあったんよ。」

「これから異世界転生でもすんのか?」「どこのなろうだ。そんなんに縋るほど人生に悲観してない。」

「よせ、石飛んでくんぞ。」

軽口の応酬により本人確認が取れたけどさて、どうしたものか、オレは思案したがそもそもこの体格に人間向きに家の規格が合わない、仕事が終わるまで待つにしてもかなり不便な生活してただろう事が予想できた。

「・・・あー、とりあえず数日泊まるから着替え買ってくる・・・。」

「同時にご飯よろしく。」

「はいよ」

近くのコンビニで数日分の肌着と下着、彼女が好きなたらこスパに自分用にぺペロンチーノを買上げ戻ると飼い猫達が起きたようでお出迎えして毛繕いを受ける。

「整髪料うまいか?はいはい、頭が高いね。」

いつものルーティンにこの前までは平均的身長だった彼女が姿を変えて人形のように小柄になって片手で持てそうなくらい軽くてでも肌質は変わらず吸い付くようなしっとりした肉質ではあるけど調子が狂う・・・。「昼間はどうしてた?」

「夜中に起きたときにドア開けておいてそんなに困らなかったけど・・・これから生理期間どうしようかな。専用ショーツもないしそもそも合うナプキンもないから赤ちゃん用おむつ宛がうが妥当だけどそれはそれで嫌だな。」

「とりあえずのはいつもの通販頼むか。」「サイトアクセスする前にご飯・・・今日なにも食べれなかったの、届かなくて。」

「よし、明日から在宅勤務に切り替えさせる。」思った以上の緊急事態だ。一人にさせると自力で食事が出来ないレベルはサポートしないと彼女は確実に飢える。

飯の支度に入浴介助と着せ替えもか。やることは多いがそんなに苦にはならんだろとこの時は思ってた。

ある程度身の回りのことはたいていできると思ってた。こんなにも規格合わないことへの弊害がこんなにも本人の自尊心をなくさせるなんて。

数日暮らしてみたが日に日に弱っていく彼女の精神に合わせて医者にもかかったが薬が増える訳でも減る訳でもなく次は本人を連れてきてねと担当医に言われ明らかに眠ってる時間が増え、そろそろアプリから恐れてる事態生理が来る。

これは藁にも縋る思いで知ってそうな上司に会いに彼女を連れ会社に行ってみた。

「おー、粟田口久しぶりに出勤か?」

「国永さん、驚かないでくださいね?成人女性がいきなり人形のようなサイズになる奇病知りませんか?」

「え?…ああ、噂の人形病か。ここまで小さくなるのは初めてだが、とある情報源による噂では謎の多い口の上手いドブネズミが関与してる噂だ。特に美しい独り身女性を狙い衰弱させてから魔力タンクとして瓶詰めにして本人に意図的な見返りのない契約を勧め絶望させて魔女にさせてその魂を食らう悪いドブネズミが最近出没してるって噂だ、それに彼女は特に別嬪さんだ。とてつもなく麗しい魂を濁らせて食らう妖怪の討伐はオレ達の仕事だ、ドブネズミは一匹残らず殲滅する以外に方法はないが今のところの見解だ。」

その証だと芳乃の首飾りを指して言った。「このペンダントと対になる指輪を着けてるの若い女性は狙い目と言う合図になってる。本来は中指に着けてる確率高いが薬指か。お前に関連する願いを叶えたつもりで魔法少女になれと勧誘してくるだろう。」「そもそも芳乃は少女と呼ぶには無理がある年齢してるんですが…?」

「魂の高潔さに実年齢は些末だ、とにかく清い審神者にもなれる高潔さを彼女は持ってる。さて、薬研?ドブネズミさんから来てくれたからな。向こうから来るのは驚きだが、お掃除の時間だ。得物を持て」国永さんは…いや鶴丸国永はサブマシンガンを両手に構えて周囲を一掃する。

「…やはりな、薬研。奴は特急呪霊として認可された、破壊レベルは上限いっぱい無制限だ、やれるよな!?」

「言われなくても。自分で見つけた魂の伴侶を薄汚いドブネズミに侵略されてたまるか。神の怒りを買った呪霊の末路、教えてやる。」

「物騒な人達だな、全く。僕は契約の履行として来てるのに。願いは叶えてあるよ、君と一緒に居たいと言うね。さあ、その魂の器を君達は提供しなければならない。」白い耳の長いうさぎとも猫とも区別つかない呪霊が騒ぐが薬研達には何も響かない、相容れない思想の押し付けをされて薬研も国永も大変遺憾であるが故に銃口を向ける。

「…それを現状維持と言うんだよ、ドブネズミ」

毒を吐くように懐から出てきた短刀で切り裂いて最後の一体は消滅したが最後の足掻きとして彼女の器を戻らない呪いをかけられ、そのまま人間としての死を暗喩した捨て台詞を吐きながらも消えていく呪霊のインキュベーターはとりあえずこの地域からは一掃されたがそもそも概念の違う存在の為まだまだ複数存在すると聞かされて薬研は芳乃を護る為に本丸に審神者として引き入れる事にした。

事後承諾だが仕方ないので猫達と即座に転送ポータルに飛び込んだ。

そして猫達に許可を取り、魔符である人格を持つ式神を内蔵させた。

猫達は芳乃の為の護衛として対価は芳乃が望む猫達との平穏を願い、猫達もまた永遠の命として猫の姿取れなくても常に側にいれるように、と願い薬研は猫達に永遠の命を保障した。

「後は薬が切れるまで寝かせておくか…」

Prologue 完


“帰宅したら彼女がドールになってました” への1件のコメント

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